水族館プロデューサー 中村 元水族館プロデューサー 中村 元

イベントレポート

2019春(vol.32)〜へんなヤツこそ生き延びる!〜

7.キング・オブ・へんな水族館

さて、竹島水族館に大復活劇のキッカケを与えた格好の 桂浜水族館 ですが、こちらも立地・規模・財力・展示生物等、どれをとっても恵まれているとは言えない水族館です。しかし、突き抜けたアイデアで想像を超える独自の進化を遂げ、今、人気上昇中! 特に SNSで バスること多数。噂が噂を呼んで、ついにはマツコ・デラックスの番組「月曜から夜ふかし」でも紹介されました。

中村さん
「最近、特にバズったネタが2つあるんや。まずはコレや!( ↓ )」

桂浜水族館のマスコット「おとどちゃん」。天然モノのFカップが武器の魚肉食系ハイテンションガール

中村さん
「胸にI LOVE エサって書いてある(笑)。一応、トドをモチーフにしたキャラです。」

テリーP
「魚肉ソーセージかと思いました(汗)」

客席:(笑)

中村さん
「そして、もう一つが2月の節分の時に現れたコレ( ↓ )!」

鬼・怖過ぎ問題
もう少し拡大。
胸に「殺」の字!

中村さん
「この風貌で歩き回って子供に豆を撒けって言うのよ。恐ろしくて 撒けるわけないやろ!(笑) でもコレが 『怖すぎる』とバズって、桂浜水族館が全国レベルで有名になった。そして、実際にお客さんが本当に増えとるのよ!」

ちなみに鬼の ”なかのひと” は自称・桂浜の小栗旬こと名物スタッフ・モリタのおっちゃん 。

テリーP
「いつかこの小栗旬な人を超水族館ナイトのゲストに呼びたいですね! 是非、リアルで見たいです!」

果たしてその日はくるのでしょうか!?(笑)


次回告知

さて、次回 ”33回目” の超水族館ナイトは6月8日(土)の開催です。

ちょうどこのタイミングで発売となる「全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125」 。タイトルの通り 125 園館の情報が載っているのですが、そのうちの6つは動物園なのだそうです。最近の動物園の展示の中には「コレって完全に水族館じゃん!」という展示が増えているそうで、特に 「札幌の円山動物園の展示はヤバイ!」 と中村さん。そんなこんなでテーマは「水族館ガイドで動物園が暴れる日」 に決定! 後半・第2部のゲストには円山動物園飼育展示係の本田直也さんが登壇します。


まとめ

ベストセラー作家・早川いくをさんを迎えての平成最後の超水族館ナイトは大盛況のうちに終演となりました。「弱点があるから進化できる」という話や、「”へんないきもの” は進化の仕業であり、変だからこそ生き延びてきた強い生き物である」という話などは人生に勇気を与えてくれたような気がします。

このイベントが始まった 2008年当初、中村さんは「お金払って水族館の話を聞く奴なんておらんやろ! 水族館好きはそのお金で水族館に行くわ!」なんて言っていたのですが、なんと毎回御礼で11年目に突入という(笑)。お金を払って ”水族館の話を聞く変な人達” が集まってここまで進化をしてきたイベントです。令和の時代の超水族館ナイトもみんなで盛り上げて、さらに進化させていきましょう。…ということで、次回・第33回目に ”超” 期待です!


おまけ画像

イベント終了後に著書へのサインに応じる早川さん

超水族館ナイトではイベント終了後に 公開打ち上げ が行われています。豪華プレゼントの当たるジャンケン大会は毎回大盛り上がり! 水族館好きの友達を作ったり、水族館・動物園の現役スタッフも多数来場しているので、貴重な交流の機会でもあります。お時間のある方は参加してみては!?

公開打ち上げの様子。中村さんの音頭で二度目の乾杯!
ジャンケン大会の景品を紹介中
中村さんからのプレゼントもあれば参加者が提供してくれたプレゼントも。(写真はダイオウサソリの標本)
毎回多くのお客さんが残って公開打ち上げ参加しています。水族館ファンにとってこれ以上ない交流の場となっています。


(文&写真:須釜浩介)

2019/02/24